初の個人向け10年債

オリックスは、期間10年の個人投資家向け普通社債(SB)を4月中にも発行する見通しだ。利率は1%強で発行額は200億円程度に上る見通し。銀行などを除く企業が機関10年の個人向け社債を発行するのはオリックスが初めてとしている。

10年債と合わせて、機関5年のSBも150億円発行する。事業会社が発行する個人向け社債は、これまで長いものでも5年債が一般的で、償還期限までの期間が長い10年債の発行は手控えられてきた。オリックスは日銀の金融緩和で金利の急低下が進み、少しでも高い利回りを確保したいという個人投資家の需要があると判断した。

個人向けの10年債では、これまで銀行が劣後債を発行したケースがあるという。

オリックスは2014年3月期に年間でSBを2000億円程度発行する見通し。17日には機関投資家向けに250億円分の発行を決めており、4月だけで600億円を発行することになる。金利低下により有利な条件で長期資金を調達できる好機とみて、一部前倒しで発行する。

銀行、持ち合い株圧縮

銀行が取引先企業との株式持ち合い解消を再び加速している。銀行等保有株式取得機構による3月の買い取り実績は1009億円と前年同月比71%増え、2009年3月の業務再開以降、単月では最高となった。安倍内閣発足後の株価回復を受けて、売却損が生じにくくなった金融機関が保有株の圧縮を急いでいる。

12年度の買い取り実績は前年度比57%増の1875億円。業務再開後の買い取り額の累計は8852億円となった。

銀行が保有する取引先企業の株式が値下がりすると、銀行の自己資本比率が低下する。バーゼル銀行監督委員会が今年から段階的に導入する新しい自己資本規制を受け、メガバンクを中心とする金融機関はリスク資産の圧縮を迫られている。

だが昨年秋まで日経平均株価が8000〜9000円台で推移するなど低迷が続き、金融機関は持ち合い解消を抑制。同機構による買い取りも伸び悩んでいた。

同機構は銀行が持ち合いなどで保有している株式を一時的に買い取るため02年設立された。政府はリーマン・ショック後の09年3月、銀行が保有株を市場で売却して需給が悪化するのを避けるため、同機構による株式買い取りを再び始めた。


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